31 目からウロコの建築依頼先の選定  (その3 小規模工務店) 

○ 小規模工務店の長所 (この場合の長所はすべてが~の可能性がある、です。) 値段が安い―可能性がある 工務店に転勤が無いので長いお付き合いが出来る―可能性がある 高い技術の家が出来る―可能性がある 自由度が高い―可能性がある

○小規模工務店の短所 技術、実績、値段などの質が工務店によってばらばら 提案力、営業力が弱い 新しい工法やデザインに弱い場合が多い 倒産の危険 展示場が無いので家のイメージが湧きにくい 営業マンがいないので何かと手間がかかる 問題が生じても金が無いので直さない危険がある 完成保証や充分な保証がないこともある 仕入れの実績が無いので仕入れ値が高いことが多い

解説  昔は家を建てるときには、自分の近所の大工に頼むのが普通でした。ですからその延長である小規模工務店に発注することは一つの方法です。気心の知れた地場の工務店であれば、コミュニケーションも取りやすく、何かトラブルがあってもすぐ駆けつけてくれるかもしれません。名より実を取るタイプの方にお勧めの方法です。しかし欠点もあります。

1つ目の問題は「工務店ごとに技術に大きな開きがあること」です。簡単に言うと工務店の腕は「玉石混合」です。どこの腕が良くてどこが悪いのかは見極めるのは至難の技です。住宅の質自体について言うと次の順位が成り立ちます。

1.腕の良い小規模工務店

2.住宅メーカー

3.腕の悪い小規模工務店

現在はほとんどの工務店がメーカーの下請けを主な仕事にしています。そのため単なる大工仕事は出来ても提案や積算、デザイン、他の職人の監理といったすべてが出来る工務店は限られています。「うちは何でも出来ますよ。」と言われて、建築中にトラブルがわかる例があります。

2つ目の問題は「工務店ごとに価格に大きな開きがあること」です。工務店の家の価格は「価格表が無いすし屋」のようなものです。工務店の利益設定で値段は大きく変わります。例えばその工務店が1,2棟の建築で1年間を生活したいと考えるなら高い利益を、年間6棟位で考える場合なら低い利益で積算するでしょう。このご時世ですから次にいつお客が来るかわかりません。ですから必ずしも手ごろな値段になるとは限りません。しかし彼らも大手メーカーの下請けで働く場合なら安い下請け価格で働きます。なぜならメーカーは彼らに多くの仕事を発注するからです。個人が直接工務店と交渉して1棟だけ依頼しても下請け価格にはなりません。ですから飛込みで工務店に行くのはリスクが伴います。

このような訳で、小規模工務店の場合は工務店選びが特に重要な意味を持ちます。小規模工務店のトラブルは特に深刻なケースが目立ちます。ある方は欠陥住宅を作られた後、工務店が倒産しました。別の方は見積書も設計図もない状態で契約をさせられました。

工務店で建てるなら個人相談にどうぞ。トラブル防止の方法をお教えします。


 

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